寿命とサーチュイン遺伝子

別名で、サーチュイン遺伝子の事を、長寿遺伝子といいますが、これは細胞の死滅を防ぐ事で、老化を防止し、寿命を延ばす働きがある為といわれています。

サーチュイン遺伝子はなぜ寿命を延ばすのか?

様々な研究が進んでいるサーチュイン遺伝子ですが、主に下記の理由により、寿命を延ばす働きがあるといわれています。

「テロメア」の短縮を抑制する。

テロメアとは、細胞の生死にかかわる細胞内の染色体の両端にある重要な部位の事です。

テロメアは、ウイルスや紫外線などの外敵から守るヒストンというたんぱく質に覆われていますが、様々な要因によって、ヒストンが剥がれてくると、細胞の分裂のたびにテロメアがどんどん短くなっていきます。

生き物は、細胞の集合体で、細胞は絶えず分裂を繰り返す事で生きていますが、テロメアが短くなると、細胞分裂が出来なくなり、細胞の死滅が進む事で、老化していき、寿命を迎えることになります。

サーチュイン遺伝子が作り出す酵素によって、テロメアを覆うヒストンを修復し、テロメアの短縮を抑制する働きによって、老化を防止し、寿命を延ばす働きがあります。

各種病気を予防する。

長寿遺伝子が活性化されると、エネルギーを生み出す細胞内のミトコンドリアの量が増える事で、様々な病気を予防する事が出来ます。

日本人の死因の約6割を占める「がん」「心臓疾患」「脳疾患」などの3大疾患に対してもその効果を発揮するといわれており、発症率の低下や症状の緩和が報告されています。

平均寿命100歳が可能に?

サーチュイン遺伝子をうまくコントロールする事が出来ると、平均寿命が80歳から100歳になると推定されています。

いつまでも若々しく元気でいたいと願うのは、人類共通の希望です。

現在の医学では、サーチュイン遺伝子を活性化させる方法として、カロリー制限又は、レスベラトロールの摂取の2通りしか考えられていませんが、さらに研究が進む事で、もっと簡単に活性化させられるようになるかもしれません。

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